閲覧は自己責任にて。
前回のブログの続き。
かくしてコンポが決まったわけですが、これだけでは自転車にはならず。
足まわり、ハンドルまわり、シートまわり、ヘッドセットが無いと自転車にはなりません。
フレーム組は一日にしてならず。本ブログも一日にしてならず。
さて、本日は足回り・タイヤ選びについてです。
タイヤは消耗頻度の高いパーツですが、とても重要で性能に大きく影響します。自転車において地面との唯一の接点で、推進力・安定性・振動吸収性などに大きく関わってきます。
個人的に最も変化を感じられるパーツで、自転車の性能を変化させたいならタイヤ交換が効果的と思います。店主が自分の自転車を組む時はタイヤからパーツ構成を決めていくことが多いです。
GORILLA MONSOONのタイヤクリアランスは27.5 x 2.4” or 700c x 42mm。
27.5”と700cホイールの両方が選択できます。27.5”の方がホイール外径が小さくなりますが、その分太いタイヤを装着することでタイヤ外径をほぼ同じにできるということですね。
オーナー様の要望は “タイヤはできるだけ太めでノブの低め(オールロード系)のタイヤ” ということで27.5″ で考えていきます。
インチとミリ表記
そしてオーナー様からのもう一つの要望は “チューブレス(レディ)にしたい” でした。
チューブレスというのはその名の通り、タイヤ内にチューブを入れないシステムのこと。
チューブを排除することで、転がり抵抗が減り、しなやかさが増します。リム打ちパンクもしづらくなるので低圧で乗ることの多いオフロードバイク(MTBやグラベル)には恩恵が大きいですね。
ちなみにチューブレスとチューブレス・レディというのは別物で、チューブレスはシーラントが不要、レディはシーラントが必要です。
リム打ちパンク
シーラント
上記の違いだけを見るとチューブレスの方が簡単そうに感じますが、一般的にチューブレスと言えばチューブレス・レディを指すほど、チューブレス・レディが普及しています。
チューブレスの場合、タイヤの空気保持層を厚く作る必要があるため、タイヤ重量が重くなります。また、リムもスポーク穴が無い専用リムとなるので、メンテナンス性が悪いといったデメリットがあります。
シーラントが入っていれば、パンク時の小さい穴は塞ぐことができたり、空気の抜けがゆっくりになる、といったメリットがあるため、シーラントを入れるチューブレス・レディが普及しています。
ただ、シーラントはタイヤ内部で徐々に固まっていくので、シーラントの定期的な追加や固まったシーラントの除去など手間が増えるデメリットはあります。
何事も良いことづくめではないのでこの辺りは用途に合わせて選択していきましょう。
というわけで、チューブレス・レディ対応・27.5″・オールロードに適したパターンのタイヤを探していきます。
現在オールロード系のタイヤで27.5″(650b)となるとロードプラス規格である47mm前後がほとんどです。
国内展開されている2.4”のタイヤを色々探してみましたが、あまりピンとくるものはなく、ブロックパターンがツボにはまったシュワルベ・サンダーバート(27.5 x 2.25”)で行くことになりました。
クリアランス限界の2.4”ではありませんが、オーナー様の用途とマッチしていますし、ネーミングもかっこいいですしね。