閲覧は自己責任にて。
いつかのブログの続き。
フレーム組のパーツ選びについて。
まず、パーツを選んで行くにあたって、オーナー様にざっくりとしたイメージや要望、予算をヒアリングします。
今回の要望は ”タイヤはできるだけ太めで、ノブが低めのタイヤ” ”ドロップハンドル” ”フロントシングルでカセットスプロケットはできるだけ大きいもの(できれば50t)” といったものでした。
フロントシングル
カセットスプロケット
ここでGORILLA MONSOONのフレームスペックをおさらいします。
・ドロップバージオメトリー
・タイヤクリアランス27.5 ×2.4″
・エンド規格:フロント12×100mm、リヤ12×142mm
・フラットマウントディスクブレーキ
・BB規格:BSA73mm
ドロップバージオメトリー
タイヤクリアランス
エンド規格
フラットマウントディスクブレーキ
BB
GORILLA MONSOON最大の魅力にして注意すべき点はドロップバージオメトリーでありながら、BBシェル幅とタイヤクリアランスはMTB規格であるということ。
つまり、クランク、リム/タイヤはMTB用のものを選ぶ必要があります。
MTBクランクを使ってドロップバー仕様で組む場合、シフトレバーの選択肢が限られてきます。
予算を度外視して電動コンポを使用すれば、選択肢はグッと広がりますが、多くの方は機械式(ワイヤー式)が現実的な選択肢になると思います。
機械式だとバーコンやサムシフターといった選択もあるのですが、今回は操作性を考えてデュアルコントロールレバーを使用することになりました。
シフトレバー
デュアルコントロールレバー
デュアルコントロールレバーでフロントシングル対応となると、シマノであればGRX、スラムであればAPEX1、RIVAL1、FORCE1、が選択肢となるのですが、いずれを選択しても、スプロケットは42tまでしか選択できません。
50tとなると12速MTBコンポとなり、上記のコンポーネントとは互換性がありません。
ですが、オーナー様の要望 ”できるだけ大きいスプロケット” に近づけるべく、とあるカスタムパーツを提案します。
Tanpanは本来互換性の無いシマノSTIでMTBリヤディレイラーを動かすためのパーツです。
11速用と10速用があります。
ディレイラー
Tanpanを使用すればGRXで最大46tのスプロケットが使用可能になります。
オーナー様もこの提案を気に入られ、コンポはGRX800とXT M8000のミックスで行くことになりました。
めでたしめでたし。
(うそです。次回へ続きます。)